2011年05月07日

宅建民法読解の基本

本日は保証債務の基本知識について、解説いたします。
保証債務の性質について、3つありましたね。
1.保証債務の付従性(ふじゅうせい)
2.保証債務の随伴性(ずいはんせい)
3.保証債務の補充制
特に重要なのは、付従性です。下図で説明しますのでご覧ください。
債権者A→債務者B
     \
     保証人C
付従性の性質をまとめでみますと次のようになります。
①主たる債務が保証債務が成立せず、主たる債務が消滅すると保証債務も消滅する。
②主たる債務者Bに生じた効力は、原則として保証人Cに及ぶ。
③保証人Cに生じた効力は、原則として主たる債務者Bへ及ばない。
③については、連帯債務とのちがいです。(保証債務と連帯債務のちがいです。)
暗記方法としては、保証債務は、水が上から下へ流れるイメージで覚えましょう。icon24
他の性質については、また後日解説いたします。  

Posted by レットキング at 07:33Comments(0)民法(保証・連帯債務)

2011年04月22日

古材再生

きょうは近くの民家の庭から巨大なナラの木搬出に立会いました。
外構のイスやベンチにするために職人さんに均等な長さに切りそろえていただきました。



保証・連帯債務の基本問題を公開いたします。
問題
AはBのCに対する1000万の債務について、保証人となる契約をCと契約している。
1.Aの保証債務が、Bとの連帯債務である場合、CがAに対して保証債務の履行を請求してきても、
AはCに対して、まずBに請求するよう主張できる。
2.Aの保証債務がBとの連帯債務の場合、Aに対する履行の請求による時効の中断は、Bに対して
もその効力が及ぶ。
回答図を書くと下記のとおりとなります。(ABC登場人物の順番に注意)
C(債権者)→B(債務者)

A(連帯債務者)
1.保証債務には、補充性(催告の抗弁権と検索の抗弁権)があります。しかし、連帯保証債務には、
補充性がないことから、催告の抗弁権はありません。
2.連帯債務者への履行の請求の場合については、主債務者に対しても効力が及びます。
保証債務との大きなちがいですので過去な何回も出題されているところです。
保証債務のイメージは、債務者から水が流れるように上から下(保証債務者)へ流れ落ちるイメージ
することが必要です。  

Posted by レットキング at 23:13Comments(0)民法(保証・連帯債務)